この時期犬の熱中症にご注意!

2017.06.30.18:08

 先日深夜11時過ぎに「30分ほど前から犬が急にハアハアし始めて落ち着かなくなった。どうしたらいいですか。」との電話が入りました。
 犬は普段からよく診ているシーズーのハナちゃん15歳。心臓病はなく普段は元気でしたが肥満犬であることから熱中症を疑い、すぐにクーラーを入れ冷たいタオルで体を冷やすように指示をしました。
 1時間後、呼吸が楽になり興奮も治まったとの連絡があり、大事には至らなくて良かったのですが、この時期は爽やかな日も多くクーラーを使用していないご家庭が多いため、暑さに弱い犬は熱中症を起こしやすくなります。特にフレンチブルドッグ、パグ、シーズーなどの短頭種や高齢犬、肥満犬の場合は十分な注意が必要です。

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アニサキス症について

2017.05.20.07:52

   最近何かとよく話題になっている「アニサキス」。釣り人にとっては常識の寄生虫ですが、ここでもう一度勉強をし直してみました。
 
 アニサキスは海洋ほ乳類のクジラやイルカの胃腸内に寄生する回虫の幼虫のことです。
クジラやイルカの糞と共に排泄された回虫卵はオキアミというプランクトンに食べられます。そのオキアミの中で卵はふ化し第三期幼虫まで成長。
 そのオキアミを餌としてサバ、イカ、シャケ、イワシ、サンマなどの魚が捕食しますが、これら魚類の体内では成長できず、第三期幼虫のまま消化管を含む内臓内に寄生し、終宿主であるクジラやイルカに捕食されるのを待っています。クジラやイルカに捕食されて初めて成虫(回虫)になれるのです。
 不思議な自然界ですが、これを寄生虫の生活環と言います。大学時代寄生虫学ではこの生活環をよく覚えさせられました。
 
 ところでこのオキアミですが、アジやマダイの釣り餌としてよく使われますが、プランクトンだとは知りませんでした。今までずっとエビの仲間だと思い込んでいました(汗)
アニサキスの多くは魚介類の内臓部分に寄生していますが、不思議なことに魚が死んで時間が経つに連れて内臓部分から筋肉内へと移行します。この魚を人が生で食べることによりアニサキス症と言われる激痛を起こすことになります。人の胃内は強酸性のためアニサキスは苦しくなり時として胃壁に噛みついたり突き刺したりするという訳です。でもアニサキスは傷つくとすぐに死んでしまいますし、胃内でも数日しか生きられませんので、摂取したとしてもこういうことがなく無症状で終わっているケースがほとんどのようです。

 魚の中でも特にサバは傷みが早い上に寿司やしめさばで食べられる機会が多いため、アニサキス症の発生が多いのもうなずけますね。まとめると釣った魚はできるだけ早く内臓を取り除く、イカの刺身は縦にスリットを入れる、釣った魚の刺身は薄造りにする、刺身はよく噛んで食べる(笑)、4~5日以上冷凍した後に刺身にするなどの方法によりアニサキス症の予防はできそうです。
 
 では犬や猫でのアニサキス症はどうかというと、僕自身日々の診療で一度も経験したことがないし、報告を受けたこともありません。でも漁港内や釣り場近くの野良猫達の間では日常茶飯事に発生していることかも知れません。近い将来「猫の胃壁から内視鏡でアニサキスを○匹摘出!」なんていう論文を目にすることがあるかもですね。


アニサキスの生活環2  okiami.jpg 釣り餌のオキアミ 
サバ切り身に付着したアニサキス 

桜満開の下、今日から区の狂犬病集合注射が始まりました。

2017.04.21.11:39

 私は南田中団地の中を流れる石神井川沿いの長光寺橋公園に来ています。
 数日ぶりに天候が回復し、今日がきっと最後のお花見ということになるのでしょう。お昼近くになると、お弁当を広げて桜を楽しむ人達で賑わってきました。
 今日は休日を返上しての参加。うららかな春の陽気に誘われ、私も終了後川沿いを一人のんびりと歩いてきました。 2017/4/10


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自己免疫性溶血性貧血のお話

2017.03.19.19:35

 いろいろな原因により循環血液中の赤血球が減少した状態を貧血といいます。
その貧血は出血や溶血(体内で赤血球が壊される)による再生性貧血と赤血球が作られないために起こってくる非再生性(再生不良性)貧血とに分けられます。

 昨年暮れの12月27日、前日までとても元気だったのに朝から急にぐったりして何も食べないとのことで9歳の雄のトイプードルが来院しました。
体温は39.8℃まで上昇、可視粘膜の蒼白、血液検査では赤血球容積の減少24%(正常38%以上)と総ビリルビンの上昇1.3mg/dl(正常0.5以下)が認められました。さらに尿がオレンジ色とのことで尿検査をおこなったところ血色素尿を認めました。血色素尿とは血管内で赤血球が壊されたために起こってくる赤色尿のことで血尿とは異なります。
 以上の所見から溶血性貧血、特に自己免疫性溶血性貧血を疑い、ただちに高容量のステロイド療法を実施しました。3日目には赤血球容積が18%まで低下しましたが、以後溶血が止まり赤血球はどんどん再生されて、1月6日には赤血球容積は31%まで増加、それに伴い可視粘膜もピンク色に戻り元気食欲とも復活し今日に至っています。
 この病気は急性で死亡率の高い病気で、回復したとしても投薬を減量したり中止したりすると再発しやすいやっかいな病気です。治療を始めて3ヶ月になり貧血も改善され愛犬はいたって元気なのですが、今後は副作用による肝酵素の上昇を抑えるためにどのようにしてステロイド剤を減量していくかが大きな課題となりました。

自己免疫性溶血性貧血:自分の赤血球に対して作ってはいけない抗体を作ってしまい、赤血球を攻撃破壊して急性の重度の貧血を起こさせる自己免疫性の疾患のこと。


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ビーちゃんへ

2017.02.20.11:50

 昨年の7月から癌と闘ってきたビーちゃんが先日息を引き取りました。14歳と8ヶ月でした。
 口腔内にできた腫瘍のため、だんだんと自力で食べることが困難になってきました。それでも飼い主様を悲しませないようにと、毎日元気にこぼしながらもたくさん食べて、一生懸命生きようと頑張ってきたビーちゃんでしたが、とうとう力尽き静かに息を引き取りました。
 ビーちゃん ゆっくりとお休みください。そしていつかまた生まれ変わって飼い主様の元に戻ってきてください。  さようなら


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1月31日のつぶやき

2017.02.01.12:00

つい先日新年が始まったと思ったら、お正月の厳かな余韻も感じられないまま早や一ヶ月が経ちました。
「今年もまたあっという間にクリスマスがやって来て、除夜の鐘を聞いて新年おめでとうって始るんだよね。そして一ヶ月が経ち、また同じことをボヤくんだよね。」


見事な椿に思わずパチリッ!


椿P1300241

新年おめでとうございます

2017.01.04.17:45

今日は仕事始めです。昨年は術後食事を食べてくれなくて苦労した小学校のウサギさんの不妊手術に始まり、全身けいれんを起こして瀕死の状態で運び込まれた猫と自己免疫性溶血性貧血で重度の貧血に陥ったトイプードルの治療で一年が終わりました。
今年はどんな動物との出会いが待っているのでしょう。
今年も自分ができる医療は惜しみなく提供し、目の前の動物と飼い主様を苦しみや不安から救ってあげられるよう頑張っていきたいと思っています。
本年もよろしくお願いします。

カレンダー残り僅かです!

2016.12.24.22:31

来年度も皆様のご要望にお応えして「レイチェル・ベイル」のアニマルフレンズを選びました。
動物の写真を切り抜いて額に入れて飾っていただいている方が大勢いらっしゃることを知り、大変嬉しく思っています。
毎年この時期ワクチンや治療でご来院された方にしかお渡しできないのが残念です。
「カレンダーください!」って言ってお気軽にお立ち寄りください。
お待ちしています。
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頑張れ!ビーちゃん!

2016.12.01.18:10

 2年前に尾の中央に線維肉腫(悪性腫瘍)が発生し、手術を行った14歳の日本猫のビーちゃんが、「1週間前から徐々に食欲が低下。口が痛くて噛めない様子でドライフードを丸呑みしているようだ。」とのことで来院されました。
 右下顎は腫脹硬結し、第3前臼歯が破損して欠落、残根だけが骨髄内から見つかりました。細菌感染による重度の骨髄炎または腫瘍を疑い、抗生剤の投与と組織バイオプシー検査を行いました。
 結果は扁平上皮癌でした。扁平上皮癌は高齢猫での発生が多く、口腔内腫瘍の60%を占めます。遠隔転移は少なく下顎の場合は積極的治療で根治が望める腫瘍です。
 そこで周囲への浸潤度を調べるためにCT検査を依頼しましたが、すでに反対側にまで浸潤していて広範囲な切除手術を行っても再発は免れないとの回答でした。
 前回の線維肉腫のケースでは断尾手術によって完治ができ喜んでいた矢先のことでした。感染や痛みを抑えるために抗生剤や鎮痛薬を使用し、現在3ヶ月が経過しました。5kgあった体重も4kgを切ってしまいましたが、まだまだ自分から食べられています。
 頑張れ!ビーちゃん!


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愛犬の声帯手術

2016.10.10.18:14

 「イングリッシュコッカスパニエルを飼っているものですが、そちらの病院では声帯切除手術はやってもらえますか。」という問い合わせがありました。
「はい。お引き受けはできますが・・・」とお答えすると、手術の効果や入院日数、費用などについてお話をお伺いしたいということで、生後10ヶ月になる元気なオスのコタロウちゃんが来院されました。
 ペット可能なマンションに入居したものの、吠えた時の声があまりにも大きく響くため、毎日のように周囲から苦情が来るようになり、いろいろな対処法を試してはみたものの上手くいかず、早急になんとかしなければならない事情となり、悩んだ末に声帯手術を受けるしかないという結論に至ったそうです。
 ところが欧州では動物愛護の精神に反するということで、声帯手術を禁止している国もあり、日本でも賛否両論で手術を断る病院もあるくらいです。現にコタロウちゃんも何軒か断られたようです。
 しかし私は家族の一員となった愛犬を手放したり、安楽死を選択しなければならないのであれば、最後の方法として手術を受けてみる価値は十分にあることを飼い主様にお話し、今まで手術を行ってきました。
 飼い主様の手術に対しての悩みは犬に虐待をしているのではないかという罪の意識とどこまで効果があるかというこの2点です。そこで
「術後はワンワンという声が出ないだけで、本人は吠えているつもりになっているので、犬にとってはまったくストレスは感じていません。当院では口腔からのアプローチではなく、気管を切開し目視下で声帯を残さないように丁寧に切除する手術法で行っています。以前手術したミニチュアピンシェルのケースでは、ネットで調べたら手術をしても少しは声が出ると書いてあるけど、うちの子は全く声が出ないんだけど大丈夫?って逆に心配された飼い主様がいて大笑いしたことがありました。」
というお話をしてあげたら、安心された様子で手術の依頼をしてお帰りになりました。
 術後2週間が経ちますが、コタロウちゃんのケースも予想以上に声が出ていない様子で、十分に満足のいく結果となって飼い主様は喜んでおられました。

コタロウちゃんIMGP8464 

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プロフィール

院長 黒田佳之

Author:院長 黒田佳之
東京ラブリー動物病院のラブリー診療日誌へようこそ~♪

診療科目:犬/猫/小鳥/うさぎ/ハムスター/モルモット
診療時間:AM9:00~12:00 PM1:30~6:30(午後予約制)
休診日 :月曜日
☎03-3995-5351
東京都練馬区下石神井1-18-18
ペットホテル・ペット美容室も併設しています。

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