手術をせずに食事療法で溶解した膀胱結石

2016.05.06.20:41

 「散歩から帰ってきたら急に血尿になり、トイレに何度も行くようになった!」とのことで2歳になるメスのビションフリーゼが来院しました。
 尿検査でアルカリ尿(PH9.0)と多数の赤血球・白血球を認めたため膀胱炎と診断し、抗生剤を10日間内服させてもらいました。
ところが血尿は治まらず尿中に多数のストルバイト結晶の出現を認めたため、レントゲン検査と超音波検査を行いました。膀胱のレントゲン検査では膀胱内に結石像は認められませんでしたが、超音波検査で7mm径の結石が見つかりました。
 犬に多い結石はシュウ酸カルシウムとストルバイトです。今回尿中に多数のストルバイト結晶が認められたため、膀胱内の結石はストルバイトであると仮診断し、結石溶解用の療法食(ヒルズS/d缶)を試すことにしました。シュウ酸カルシウムは溶かすことができないため手術によって摘出するしかありませんが、ストルバイトは食事療法で溶かすことができるのです。
 約20日後の超音波検査所見です。結石は見事に溶解し消失しています。それに伴って血尿や頻尿などの膀胱炎症状も治まりました。外科手術をせずに治ったので飼い主様は大喜び。愛犬もきっと喜んでいることでしょう。
 ストルバイト結石はシュウ酸カルシウム同様レントゲンに写るという認識でしたが、小さな場合は透過性が高いことをあらためて認識した症例でした。


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院長 黒田佳之

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