愛犬の声帯手術

2016.10.10.18:14

 「イングリッシュコッカスパニエルを飼っているものですが、そちらの病院では声帯切除手術はやってもらえますか。」という問い合わせがありました。
「はい。お引き受けはできますが・・・」とお答えすると、手術の効果や入院日数、費用などについてお話をお伺いしたいということで、生後10ヶ月になる元気なオスのコタロウちゃんが来院されました。
 ペット可能なマンションに入居したものの、吠えた時の声があまりにも大きく響くため、毎日のように周囲から苦情が来るようになり、いろいろな対処法を試してはみたものの上手くいかず、早急になんとかしなければならない事情となり、悩んだ末に声帯手術を受けるしかないという結論に至ったそうです。
 ところが欧州では動物愛護の精神に反するということで、声帯手術を禁止している国もあり、日本でも賛否両論で手術を断る病院もあるくらいです。現にコタロウちゃんも何軒か断られたようです。
 しかし私は家族の一員となった愛犬を手放したり、安楽死を選択しなければならないのであれば、最後の方法として手術を受けてみる価値は十分にあることを飼い主様にお話し、今まで手術を行ってきました。
 飼い主様の手術に対しての悩みは犬に虐待をしているのではないかという罪の意識とどこまで効果があるかというこの2点です。そこで
「術後はワンワンという声が出ないだけで、本人は吠えているつもりになっているので、犬にとってはまったくストレスは感じていません。当院では口腔からのアプローチではなく、気管を切開し目視下で声帯を残さないように丁寧に切除する手術法で行っています。以前手術したミニチュアピンシェルのケースでは、ネットで調べたら手術をしても少しは声が出ると書いてあるけど、うちの子は全く声が出ないんだけど大丈夫?って逆に心配された飼い主様がいて大笑いしたことがありました。」
というお話をしてあげたら、安心された様子で手術の依頼をしてお帰りになりました。
 術後2週間が経ちますが、コタロウちゃんのケースも予想以上に声が出ていない様子で、十分に満足のいく結果となって飼い主様は喜んでおられました。

コタロウちゃんIMGP8464 

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プロフィール

院長 黒田佳之

Author:院長 黒田佳之
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