中高年の小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症

2017.12.30.17:13

 今日は月曜日、休診日です。天候も良く久しぶりにボート釣りに出かけようと、早起きをして準備をしているところに急患の電話が入りました。13歳になるチワワのダイちゃんから「昨夜から急に咳が出始めて止まらない!呼吸も苦しそう!」との連絡でした。症状から僧帽弁閉鎖不全症による肺水腫と推測しました。3年前にも肺水腫を起こし、危機を乗り越えた後は内服薬でうまくコントロールできていたのですが・・・
 すぐに来院していただき、救急治療と酸素吸入を行いました。状態は徐々に安定してきましたが、今日は休日を返上し、お預かりして酸素吸入と治療を続けることにしました。
 今日出かけていれば何か重大なハプニングが起きていたのかも。だからダイちゃんが行くなと知らせてくれたのに違いありません。

 僧帽弁閉鎖不全症とは:心臓の左心房と左心室の間にある弁(僧帽弁)が変性してうまく閉まらなくなって、血液が左心室から左心房へ逆流するようになる病気です。進行するに従い咳や呼吸困難、運動不耐性などの症状が現れ、末期には肺水腫(肺に水が溜まる)を起こして呼吸ができなくなり危険な状態に陥ります。マルチーズ、ミニチュアダックス、ポメラニアン、チワワ、シーズーなどの小型犬に多い心臓病です。
 症状が現れていない健康な子でも聴診器を当てるとザーザーという心雑音が聴取されますので、ワクチンや健康診断時に早期発見が可能です。
 
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院長 黒田佳之

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