犬の子宮蓄膿症のお話

2018.03.08.12:16

子宮蓄膿症とは子宮内膜に感染を起こし子宮内部に膿がたまる病気で、不妊手術をしていない中年齢以降の雌犬に発生しやすい病気です。普段よく遭遇する病気ですが、発見が遅れると死亡率が高く、症状の出方によっては見落としがちなやっかいな病気です。

先日7歳になる雌のミニチュアピンシェルが「朝起きたら急に陰部が腫れ上がって真っ赤にただれている。」とのことで来院しました。飼い主様が訴えるように、陰部は3倍以上に腫脹し表面は糜爛していましたが、他に皮膚病変がまったくみられなかったことから、陰部を舐め回したことによる皮膚炎と推測しました。

元気食欲は旺盛とのことでしたが、不妊手術をしていない雌犬だったので腹部のエコー検査を行ったところ子宮蓄膿症を起こしていることがわかりました。夜中に排膿があり気になって舐めたのでしょう。皮膚病と思って来院された飼い主様には、病態の理解をしていただいた上で緊急手術を行いました。

陰部からおりものが出ているケースでは簡単に診断がつく病気ですが、嘔吐下痢の消化器症状を訴えて来院されるケースや、閉鎖型の子宮蓄膿症で陰部からまったく排膿していないケースでは悩まされることも多々あります。しかし「不妊手術をしていない雌犬が来た時はまず子宮蓄膿症を疑え!」これ私の持論ですが、このことを常に意識していると見落とすことはないと自負しています。

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院長 黒田佳之

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