卵詰まりの状態で、何日も症状の悪化がみられなかったオキナインコ Part2

2021.09.26.08:27

 翌々日になっても産卵をしないとのことだったので、急遽来院していただきました。
カルシウム剤の注射によりようやく陣痛が始まりましたが、産道が開かないため卵は下方に降りて来られず。難産状態に陥ってしまったため、全身麻酔下で卵摘出手術に踏み切りました。
 卵管口から卵殻に穴を開け、内容物を吸引した後卵殻を摘出しようと試みましたが、卵殻は卵管の粘膜と強く癒着し容易には出て来ません。手探り状態で剥がしながら破片が残らないように慎重に摘出しました。
長時間に及びましたが手術は無事終了しました。
【考察】卵が粘膜に癒着していたことから、何日も前に卵は形成されていたと推測されます。
カルシウム不足のため大型卵で軟卵が形成され、産卵ができないまま陣痛も止まってしまったようです。運良く難産の兆候を示さないまま経過したものと考えられます。

1.術後チャンバー内で保温と酸素吸入を行ない覚醒させているところです。
 随分としっかりしてきました。
2.卵の内容物と取り出した卵の破片
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プロフィール

院長 黒田佳之

Author:院長 黒田佳之
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