犬の腸閉塞のお話

2022.01.09.15:45

「3日前から食欲不振。昨日から嘔吐・下痢が始まりだんだんと元気がなくなってきた。」ということで15歳になるオスのコルギーが夕方来院しました。1週間前にゴミあさりをしてボールペンのキャップ、接着剤、目薬を容器ごと食べてしまったが、2日後には便に排出され元気食欲もあったとのことでした。

腸閉塞を疑いX線検査及び超音波検査を行いましたが、画像上には異物を写し出すことはできませんでした。

長年の勘も含め総合的な判断により、やはり異物による腸閉塞の疑いが強かったため、試験的開腹手術をお勧めしました。

飼い主様「決心がつかないので一日様子を見てもいいですか。」

間髪を入れず、私「もし腸閉塞だったらすぐに手術をしないと死ぬよ!」

この言葉で深夜の緊急手術となりました。

予感は的中!小腸中央部で3センチ不整形の薄い木片が腸壁に食い込み、局所は壊死し穿孔しかかっていました。壊死部を大きく切除縫合し手術を終了しました。

術後はみるみるうちに回復し、4日後には元気に退院しました。
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院長 黒田佳之

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